こんにちは、アラフィフ主婦のゆいです。
キッチンの換気扇の掃除、油汚れが溜まってて大変ですよね。
でも、そのひどい油汚れをセスキがピカピカにしてくれました!
今回は、恥ずかしい我が家のキッチン換気扇の汚れ写真とともに、お金をかけず簡単な方法でキッチンの換気扇掃除をする手順やコツをご紹介します。
※ご紹介するのは、シロッコファンタイプ換気扇の掃除方法です。
キッチンの換気扇掃除にはアルカリ性洗剤!セスキを使うメリットは?
セスキ(セスキ炭酸ソーダ)は、洗浄力は重曹より高く、扱いやすい洗剤として、注目されているアルカリ性のナチュラル洗剤です。
(以下セスキと略表記)
キッチンの換気扇のガンコな油汚れ、できれば安心なナチュラル洗剤で落としたい。
そんな願いを叶えてくれるセスキについて、そのメリットや使い方をご紹介します。
メリット1 人にも環境にもやさしい
セスキは海水中の塩化ナトリウムなど天然の素材で作られていて、無機化合物なので排水しても環境にやさしい物質です。
また、天然由来の成分は合成洗剤と比べて肌にやさしいので、安心して使えます。
「セスキ」は、別名「セスキ炭酸ナトリウム」とも呼ばれ、重曹と炭酸ソーダの成分をほぼ半分ずつ混ぜ合わせたものです。
セスキ(Sesqui)とは、1.5を表す化学用語で、重曹と炭酸ソーダの中間という意味から、セスキ炭酸ソーダという名称が付けられています。
メリット2 洗浄力が重曹の10倍
セスキのPHは9.8~10で、重曹のPH8.2より高く、PHが1変わると成分の濃度が約10倍高くなるため、アルカリ性の強さも約10倍強いということになります。
なので、セスキは重曹よりも高い効果で汚れを落とすことができるのです。
特に、油、皮脂などの酸性の汚れに強いので、キッチン周りの掃除や洗濯に重宝します。
メリット3 スプレー水にしやすいので便利
セスキは重曹と違って水に溶けやすいところが大きな特徴。
水に溶かしてスプレーボトルで使用しても目詰まりせず、手軽にさまざまな場所に使えます。
また、掃除のあとに、重曹水のような溶け残りが白浮きしてしまうこともほとんどありません。
必要なもの
★水500ml
★セスキの粉末5g(小さじ1)
★スプレーボトル
作り方
スプレーボトルに水を入れ、セスキの粉末を入れてボトルを軽くふれば、出来上がりです。
水が腐敗するので、作り置きは1~2週間程度で使い切りましょう。
汚れの程度にあわせて、濃度を加減するといいですよ。
おまけ・・・100均の豊富な品揃え
掃除用具もナチュラル洗剤も、100円ショップでほとんど揃います。
しかも、粉末・スプレー・お掃除シートなどいろんなタイプがあります。
今回はダイソーで、換気扇の掃除に便利そうな、下の写真の4つを選びました。
キッチンの換気扇掃除をセスキでやってみたら、溜まった汚れもスッキリ!
掃除を始める前の準備
★ブレーカーを落とす
換気扇の掃除の最中に、換気扇が動いてしまうと危険です。
換気扇の電源やコンセントを抜き、ブレーカーも落としましょう。
(ブレーカーを落とす時は、換気扇の分電盤のブレーカーだけを切りましょう。)
★安全な足場で
換気扇掃除は、高いところでの作業になります。
安全に掃除ができるよう、踏み台や椅子などにぐらつきがないか必ず確認しましょう。
★養生をする
換気扇掃除をしている際に汚れや傷がつかないよう、周りの部分を保護することが大事です。
コンロの上、隣接する床に、新聞紙やビニールシート、ダンボールなどを敷きましょう。
★部品つけ置き用のビニール袋を広げておく
作業をスムーズに進めるため、外したシロッコファンを、すぐに中に入れられるように準備しておきましょう。
★ゴム手袋をはめる
汚れから肌を守るためと、換気扇の金属のヘリで怪我をしないようにゴム手袋をはめて作業をしましょう。
★掃除に使う道具や洗剤を近くに揃えておく
必要なものを近くに置いておくと、手がベタベタになった状態で道具を探すことがなく、掃除がスムーズに進みます。
用意するもの
・セスキ(粉末・スプレー・お掃除シート ← すべてダイソーで購入)
・新聞紙 数枚
・ゴミ袋(45ℓ)1枚
・スポンジ
・ブラシ
・不要なメンバーズカード(プラスチック製)
・竹串
・ゴム手袋
まず、換気扇を分解(パーツの取り外し)
始めに、レンジフードのフィルターの取っ手を持ち上げて手前に引き、フィルターを外します。
油汚れでベトベトなので、すんなり外れません・・・。
次は、丸いドーナツ型の円盤を外します。
この円盤を、ベルマウスと言うそうです。
ベルマウス固定用の取付ネジを、反時計回りに回してゆるめ、下にスライドしてベルマウスを外しましょう。
この取付ネジは、紛失防止のためベルマウスから外れません。
次に、ファン固定用のツマミを「ゆるむ」の方向に回し、シロッコファンを外します。
この時は、シロッコファンを手でやさしく押さえながら、ネジを回しましょう。
そうしないとファンが空回りしてしまい、ネジがゆるみません。
ツマミを外し、
シロッコファンも無事外せました!
これで、分解は完了です。
外したパーツの掃除と、換気扇本体の掃除
1.シロッコファンと一緒に、ベルマウス、ファン固定用ツマミの3つを、シンクに広げておいたつけ置き用ゴミ袋に入れます。
2.セスキの粉末60gを60度のお湯10ℓに溶かしたつけ置きの液を入れて、つけ置き開始です。
つけ置きすることにより、油汚れが浮き上がって緩んだ状態になり、落ちやすくなります。
さらに、つけ置きには少し熱めのお湯(40度~60度くらい)を使うことで洗浄力がアップします。
また、つけ置きするパーツがすべて浸かるくらいのお湯の量が必要なので、必要に応じて分量を増やしてください。
アルミのシロッコファンには本来中性の洗剤を使います。
それは、「油汚れに強い」アルカリ性の洗剤を使うと、ファンの黒ずみの原因になることがあるためです。
今回は長年溜まった頑固な油汚れなので、弱アルカリ性のセスキを使いました。
セスキはアルカリ度はあまり高くありませんが、つけ置きの時間を短くしたり、使用後はよく水洗いをするなど、特性を理解して作業しましょう。
我が家のシロッコファンはアルミ製なので、つけ置き時間は60分にしました。
3.つけ置きの効果が上がるように、ゴミ袋の上を結んでおきます。
1.シロッコファンなどのつけ置きをしている間に、外せない換気扇本体を掃除します。
2.中心のモーター部分を濡らさないようにするため直接スプレーをせず、雑巾にセスキのスプレー水(ダイソーで購入したもの)を吹きつけて、こすります。
3.正面は、油汚れが砂のようにびっしり付いていても、汚れが簡単に取れて喜んでいたのですが、側面は全然取れず大変でした。
4.こんな時の最終手段はプラスチックのカード。
試してみたら、思ったよりきれいに取れました。
でも、力を入れ過ぎると表面を傷つけてしまうことや、油汚れですべって金属のヘリで手や
腕をケガしてしまう可能性もありますので慎重に作業しましょう。
5.あとは、換気扇本体の外側の面をセスキのスプレー水を付けた雑巾でこすってきれいにします。
換気扇本体の内外の汚れが取れたら、水拭きをしてセスキの成分を完全に拭き取り、仕上げに、から拭きをしましょう。
汚れや洗剤成分、水分が残っていると、黒ずみの原因になることがあります。
※換気扇本体手前の面の内側は、汚れ落ちを目で確認できなくても、雑巾の滑りがよくなったら汚れが落ちた証拠です。
ほかの部分と同様に水拭き、から拭きをして仕上げましょう。
60分経過して見てみると、つけ置きの液は汚れでこんなに黄色くなっていました。
シロッコファンのほうも、油汚れがゆるんでいます。
1.つけ置きのお湯(セスキ入り)を取り換えてから、シロッコファンのこすり洗いをします。
シロッコファンの外側は、スポンジで軽くこすっただけで、きれいになりました。
上の写真で、シロッコファンの側面に付いているクリップみたいなものは、羽根の回転バランスをとるために付いているバランサー(重り)です。
異常の原因になるので、掃除で位置がずれたり、外れたりしないように気をつけましょう。
もしも取れてしまったら、回転バランスの動作確認ができないなど取付は難しいとのことなので、プロに相談するのがおすすめです。
2.次は、シロッコファンの内側です。
内側はガンコな油汚れなのでブラシでこすり洗いをしましたが、これが一番大変でした。
汚れの溜まった羽根の隅のほうは、竹串で取りました。
細かい作業なので、結構時間がかかります・・・。
3.次は、ベルマウスとファン固定用ツマミ、フィルター用の枠を洗います。
もともと汚れは少ないので、難なく終了。
4.これで、つけ置きしたパーツの掃除は完了です。
キッチンの換気扇掃除の仕上げ〜換気扇周りもピカピカに!
換気扇周り(レンジフードの内外)の掃除に重宝したのが、ダイソーで購入した「セスキのお掃除シート」です。
厚みや大きさもちょうど良く、シートが汚れても次の一枚を取り出すだけなので掃除がスイスイ進みますよ。
天井の油汚れも取れました。
レンジフードの内外も、天井も水拭き、から拭きを忘れずに!
1.分解したシロッコファンを戻します。
シロッコファンを元に戻したら、ブレーカーをあげて電源を入れ、正常に動くかどうか確認すると安心です。
2.フィルターをつけます。
レンジフード用の油とり不織布をフィルターに貼ると、汚れが付きにくくなり、お掃除もラクになるのでおすすめです!
3つのフィルターを取り付けたら、おしまい!!
まとめ
ガンコな油汚れが付いたキッチンの換気扇ですが、洗剤の特性がわかればナチュラル洗剤でもラクに汚れを落とすことができました。
今回は北海道が一番寒い時期にやってしまいましたが、気温の高い夏場にやると油汚れがやわらかい状態に変化しスムーズに落ちやすくなるとのことなので、次は夏場にしてみようと思います。